神が忌み嫌うもの

大いなる神に選ばれた者、即ち神が憑いた者は、言葉以上の強運になります。
信望、地位、名誉、財産、愛、子孫繁栄、夢を叶える力…欲しい物は何でも満たされます。

しかし、誰某と神が憑くわけではなく、神はその者を選びます。

神が憑く最低条件は、篤い信仰心があること。
そして、罪・穢れがないこと、謙虚・素直であること、知性・芸術性があること…など、

物質面に恵まれていることよりも、人間性・精神性に優れている者を選びます。
当然、血統も重要な要素ですので、先祖のあり方も考慮されます。

罪穢れとは、実際に起こした悪事だけでなく、心の中の有り様も含みます。
たとえば心の中で誰かを憎むことは、心の中で殺人を起こしたのと同等です。

ですから神にお選び頂くには、単なる社会的な善人ではなく、
神を敬う信仰心を持ち、心・意も神の教えに従う正統な善人である必要があります。
勿論、神が憑く資格がなくても、崇高な精神で懸命に生きれば、十分な加護があります。


精神哲学に触れた時、宗教に触れた時、
人の多くは感銘し、感動し、心が動かされ、意識改革が起こります。

それを神は、人間の「生まれ変わり」と見なします。

肉体は変化していなくても、精神性が変わることで、人は変われます。
人生のやり直しがきくのは、人間が人生の中で生まれ変わることが出来るからです。

人が生まれ変わった時、神は目を見張り、大いにお喜びになります。
そして、その誕生の喜びを表すために、褒美を与えることがあります。

その褒美は、ラッキーが続いたり、裕福になったり、長年の願いが叶ったり…と、
人間にとっては現世利益に当たります。

問題なのは、ここからです…。

人間は愚かな生き物です。ちょっと状況が良くなると、
それを自分の手柄のように思い始めたり、更なる現世利益を求めたがります。

苦しいときは、神や信仰を求めるのに、幸せになると、忘れてしまう…。
自分が偉くなったように勘違いしてしまう…。

神霊の御力による幸運は、必然では有りません。
自分の努力の結果に思えても、その裏では神の大いなる調整が働いています。

それに気付かない愚かさ、感謝しない傲慢さは、神を悲しませます。
それでも神は、その者が気付き、立ち直ることを期待して警告なさいます。

その警告は、現世利益の途絶えや試練によって表れます。

それに気付き、悔い改めて改心できる者は、カルマの解消は伴うものの、
神に許され、その後も守られることになります。

しかし神は、警告に気付かない者からは、潔く立ち去り、次の者の守護に回ります。
ここで、その者の幸運は終わり、下降の人生を辿ることになります。

最も罪深いのは、現世利益の途絶えにうろたえて信念を失い、神を試みる行為です。

「信じれば、救われるのか？」、「神が本物なら、もう一度、証拠が欲しい」などと、
神（霊界）からの褒美と信仰心を天秤に掛けて神を試す行為は、神を冒涜するものです。

それまでの信仰心が篤く、神の温情に恵まれるならばチャンスはありますが、
大抵の場合は、神の逆鱗に触れ、二度と神の助けはないでしょう。

神は、下魂の人間にひれ伏してまで、自分の存在を認めさせることはありません。
「おまえのような傲慢者は、己の力のみを頼りに生きればよい」…となるのです。


特定の神に信仰を持っていなくても、願いを叶えたい人は沢山いるはずです。
そのために最低限必要なことは、「信じ続ける強さ」と「感謝」だと言えます。

弱い者、謙虚さのない者、ひねくれている者は、誰の力も、自分さえも信じられません。
信じることは容易いことではなく、心を揺るがす悪霊に打ち勝つ心の強さが必要なのです。
不幸な人の多くは、悪霊の揺さぶりに負け、自ら神から遠ざかったと言えます。

願いが叶うか否かの境目は、謙虚に信じ続ける強い心があるか否か…です。
そして、幸運を定着させるには、その幸運にその都度感謝する心を持つことです。

天の裁きは、正当なものです。その人の心と言動の有り様が、今と今後を決めます。

常に生まれ変わって霊格を上げることに努め、
自分の人生が見えない力に守られていることを信じ、ベストを尽くしましょう。

今、この時も、あなたのために霊界が動いているかもしれません…！